投稿日:2022-11-17 Thu
俺がガキの頃、近所に「いしゃーら」という駄菓子屋があった。友達も両親も、近所のおばさんたちも「いしゃーら」と呼んで
いたが、正しくは「石原屋」だったということが小学3年生に
なって判明した。
「石原屋」はその後、「石原商店」と名前を変え文房具屋に
なるが、駄菓子も取り扱っていた。
たしか小学4年生の時に、初めて習字の授業があり各自、習字
道具を購入し、持参することになっていた。
そのことをすっかり忘れていた俺は、当日の早朝に気がつき
母親に泣きついた。
すると、母親は「これから、いしゃーらに行って買ってくる」
と言う。まだ6時くらいで当然、店は閉まっていただろう。
石原さんを叩き起こして、習字セットを購入して戻ってきた
母親はたくましいと思った。
そしていくら近所のよしみとは言え、早朝から店を開けて
くれた石原さんに感謝したもんだ。
この写真は25年くらい前のもので、現在は閉店している。

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