投稿日:2005-01-09 Sun
映画評論家としてのみならず、バラエティ番組にも頻繁に出演し、独特なキャラで人気のあった「小森のおばちゃま」こと、小森和子
さんなりが、亡くなられた。享年95。しばらくテレビにも出なくな
ったと思っていたが、久々に届いたニュースが訃報というのは、
ちょっと悲しい。
小森のおばちゃまといえば、「来週はモア・ベターよ」という
セリフが有名だ。いうまでもなく来週の作品はもっといいわよと
いう意味で使っているのだろうが、英文法的にはgoodの比較級
betterにmoreをつけてはならない(笑)
そして片岡鶴太郎が「おばちゃまはね……、おばおば、おばけちゃまよ」
とモノマネをしていたのが今では懐かしい。もう20年くらいの前
の話だから、当時75歳だったのか・・・
「小森のおばちゃま」はこんな人生だった。
1909年 東京生まれ。
1925年頃 婦人公論の見習い記者時代に作家・菊池寛の愛人となる。
1947~1949年頃 淀川長治の薦めで映画評論を始める。
1980年代 片岡鶴太郎のモノマネが大人気となる。
1992年 人材育成費として松竹に3,000万円寄贈。
1995年 自宅マンションで倒れた際にファンヒーターの温風を浴び
続けやけど。入院→皮膚移植手術。
1998年 故・淀川長治さんの葬儀に出席。公の場に姿を現したのは
これが最後。
若い頃はかなり奔放な女性だったようで、菊池寛の愛人だったのは嘘の
ようで、本当の話。ほかにもアラン・ドロンにキスされ、フランク・シナ
トラとエッチをしたという話も自叙伝に書かれているそうだ。
オイラも大学時代にある有名人?と付き合っていたことがあるが、
それはいずれ老後になってから自叙伝に書くことにしよう(謎)
小森のおばちゃまと同い年で、大ファンだったというジェームズ・ディ
ーンのもとへと旅立った小森和子さんに心からご冥福をお祈りします。
また昭和がひとつ消えてしまった感じがする。
スポンサーサイト