投稿日:2004-12-18 Sat
昭和40年代には無くなったであろうと思われる5円のボンナイフ。10円のボンナイフは、結構知られていても5円のボンナイフは
あまりなじみがないと思うが、なんとその5円のボンナイフが今なお
現役で活躍していた。
N社に勤務するTさん(仮名)が、まだ職場で使っているとメール
をいただいた。
今からおよそ25年前、Tさんが 最初に配属された経理部で、その
前任者の机の中に残っていたボンナイフがそれである。
経理部で 何にボンナイフを使うかというと手形を切る時に、右上の
ほうに小さく数字を書いてその数字を見ながらチェッカー(もちろん手動)
で打つのだが、Tさんは 時々数字を書き間違えた。
その間違えた数字を ボンナイフで カリカリと丁寧に削り取り
その上から砂消しゴムで さらにそっと消し、判らないように 数字を
書き直すために使っていたという。
当時、N社では部員の全員が5円のボンナイフを持っていたので、N社では
当たり前のこととして 行われていたそうだ。
その後、異動になった時もTさんは、なぜかそのボンナイフだけは持って
異動した。
そして、今でもTさんは、青春時代の思い出としてその先輩から受け継いだ
5円のボンナイフを大事に持っている。
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