投稿日:2008-08-06 Wed
以前、俺の父が伝書鳩の取材を受けて日本文芸社の「荷風!」という本に掲載されたことがあった。→つれづれ06.5.5
その「荷風!」の中から特に評判の良かったものをまとめて
1冊の本となったのが、「昭和 失われた風景・人情」である。
ライターの秋山さんとは取材以降も何度かメールでやりとりさせ
ていただいている間柄だ。その取材のきめ細やかさと文章の
表現力が臨場感があり、とにかく素晴らしい。
昭和レトロファンならずとも、ぜひ読んでいただきたい一冊である。
以下、紹介・・・・・・・・・・・・・
町に匂いがあった。笑顔があった。
煙突だって輝いていた。
大人も子供もみんな元気だった昭和30、40年代。
お化け煙突、駄菓子屋、屋上遊園地、トロリーバス……
知っている人も知らない人も、胸の奥がきゅんと懐かしくなる
昭和の東京ガイドブック。
"あの頃"の写真満載!
【収録内容】
お化け煙突~東京下町のシンボルだった四本の煙突
伝書鳩~東京オリンピックの開会式、無数の鳩たちが大空を羽ばたいた
屋上遊園地~デパートの屋上に子供たちの笑顔があふれていた頃
トキワ荘~マンガ界の星たちが暮らした伝説のアパート
丸ビル~丸の内ビルヂング―人々の憧れがつまった国民的ビル
両国の大花火~江戸から続いた夏の風物詩、「両国の川開き」の火が消えたとき
トロリーバス~かつて電気で走る「バス」という名の電車があった
西六郷少年少女合唱団~彼らが歌った名曲『ぼくらの町は川っぷち』の町
淀橋浄水場~高層ビルが林立する前、新宿副都心には広大な浄水場があった
駄菓子屋~小遣いを握りしめ日参した、あの甘くて懐かしい菓子屋はいま
下谷万年町~「東京三大貧民窟」にあった人情長屋暮らし
銀行の町・日本橋~幾多の銀行が産声をあげた日本橋の歴史
玉川電車~いまでも東京下町風情が残る玉電の走った跡
木場・材木と川並~運河に筏や材木が浮かんでいた木場の商いと人々の物語
野球場~東京のあちこちで野球観戦の歓声が響きわたった頃
中央線の文士~中央線作家井伏鱒二が描いた『荻窪風土記』のいま
「昭和 失われた風景・人情」
秋山真志著/ポプラ社 1,575円
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