投稿日:2015-12-29 Tue
馬が道を闊歩していたこれは足立区だけの光景なのかも知れないが、馬が公道を悠然と歩いていたのだ。
といっても、野生の馬がパカパカと歩いているわけではなく、農耕馬(農業用の馬)
を飼い主がひいているということで、道には「馬糞」がコロコロと落ちていた。
たぶん掃除はしてなかっただろうから、気をつけて歩かないと靴が’糞まみれ’
になってしまうのだ。馬が歩いているくらいだから、耕運機やトラクター、
田植え機なども通学路を走っていた時代だ。50年前とはいえ、花の東京にも
こんな風景があったことはアンビリバボーだろう。
ついでに言うと、犬のフンは今よりもあの頃の方が多かった。(飼い主がフン
を持ち帰るなんていう慣習はなかったように思う)友人と学校に行く途中、
誤って犬のウンコを踏んだやつは、一日中 からかわれたもんだ。
?
尾籠な話題ついでにもうひとつ。当時の足立区は田んぼや畑が多く、そして
「肥溜め(こえだめ)」もいたるところにあった。「肥溜め」を知らない人
のために補足すると、畑の肥料とするために人糞を移して溜めて置くのだ。
大きさは直径2メートルくらいの円形でちょうど幼児用のビニールのプール
を想像してもらいたい。そんなものが畑の隅っこに何気にあり周囲には雑草
が生い茂っていたりするもんだから、案の定 落ちてしまうのだ。といって
も全身がおぼれるわけではなく、片足だけ「ズブッ」と落ちる。そして半
ベソをかきながら家に帰り、おかあちゃんに呆れられるのだ。買ったばか
りのサッカーシューズを糞まみれにした時のことは今だに忘れなれない
足立区の同世代の方なら同じような経験者は少なくないはずだ。

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